重要文⑨ 「らむ」「けむ」「じ」「たし」「まほし」

こんにちは
前回やった「む」(ん)は「推量」の助動詞としては、最も重要な助動詞になりますので
しっかり、学んでください。
「む」が、なぜ最頻出の助動詞の一つかというと「む」は「未来推量」なんですね。
「推量」する、と言ったら、未来に関わる文が一番多いですよね。
例えば、「まもなく、富士山が噴火するだろう(噴火せん)」とか「この秋、株価が下落するだろう(下落せん)」とか、こういう「未来予測」みたいなものを連想する人が多いかと思います。
でも、実は、「推量」というのは、「未来」の予測とは限りません。
「現在」のことだって推量できるし、「過去」のことだって推量できます。
例えば、最近、小笠原諸島で海底火山がありましたけど、近くに住んでいる人にしてみれば、空がどんより曇っていて、窓の外に降灰が見えたりしたら、「ああ、(今ごろ)噴火が起きているのだろうと「現在のこと」を推測できるわけですね。
でも、火山の場所からちょっと離れた場所になれば、降灰があるのは、噴火よりかなり後になりますよね。例えば、富士山が噴火したとして、降灰が届くのは、例えば千葉県民だったら、同時ではなく、数時間後、とか、翌日以降とかになるわけですよね。だから、千葉県民が降灰を見たら、それは過去の予測になりますよね。「昨日、噴火が起こったのだろう」となるわけですね。
このように、推量というのは、未来とは限らなくて、過去や現在を予測することもできるわけですね。
「む」は未来推量なのですが、時制が過去になると「む」ではなく、「けむ」になり、
時制が現在になると「らむ」になります。
「む」(ん)・・未来推量
「らむ」(らん)・・現在推量
「けむ」(けん)・・過去推量

今回は、「む」の兄弟のような「らむ」「けむ」の文を中心に扱います。

なお、この「む」「らむ」「けむ」で注意してほしいのは、(プリントには書いてないですが)接続です。
意味は近いのですが、接続がすべて違いますので、注意しましょう

降ら(雨が降るだろう)・・「む」未然形接続
降るらむ(雨が今ごろ降っているだろう)・・「らむ」終止形接続
降りけむ(雨が降ったのだろう)・・「けむ」連用形接続

では、問題です。次の□に入る助動詞を選んでください

我こそ死な□

ア む  イ らむ  ウ けむ  エ め  ォ らめ  カ けめ

答えはエですね。
「死な」という未然形が来ていますから、未然形接続の「む」が入りますが、「こそ」がありますので係り結びで「む」の已然形の「め」がくる。というわけです。
このように、接続と係り結びなどの知識を使って解く助動詞補充問題は、入試でよく出ますので、しっかり、覚えましょう

我こそ死な・・自分こそ死の(死んでしまおう)

かぐや姫が月に帰るのを悲しんでおじいさんが言ったセリフです。文末の「む」で
「我」(一人称)が主語なので、この「む」は「意志」(~しよう)になります。(「む」のプリントをしっかり復習しましょうね)

「む」をしっかり押さえた上で今回の「らむ」「けむ」「じ」を演習しましょう。
ちなみに「じ」というのは「む」の打消です。

「ず」の意味+「む」の意味
=「じ」(打消推量~ないだろう・打消意志~ないつもりだ)
=ざらむ

今回のプリントは、これら(「けむ」「らむ」「じ」)に、願望の助動詞「たし」「まほし」も入って盛りだくさんになっています。

がんばって解いてね!

問題「けむ」「らむ」「じ」「たし」「まほし」


解答


※※※

(ここから時事)

最近、アメリカ軍の撤退を見越してタリバンに制圧されたアフガニスタンですが、航空機にしがみついてでも、自分の生まれ育った国を脱出しようとしたアフガニスタンの人達の姿をテレビやネットで見て心を痛めた人も多いのではないでしょうか。国に残れば、タリバンに殺されるかもしれない、だとしたら、一か八か、しがみついてでも逃亡できるかもしれない可能性にかけよう、と、アフガニスタンから逃げだそうとした人達は考えたのかもしれません。
国を追われる、というのは、本当に悲惨でつらい出来事です。
ミャンマーやアフガニスタンでの惨事を見ても、今年は「世界のパワーバランス」が大きく変わってきていることを日々見せつけられているような感じがして、未来が怖くなっている人は多いのではないかと思います。

中共のメディアは、16日に、アフガンでの出来事を「台湾の運命を示す前兆」と報道し、翌17日には、台湾の防空識別圏に11機の中国軍機が侵入しました
つまり、中共は、「アメリカは、アフガンを守れなかったように、台湾も守れない」「台湾はアメリカを頼っても無駄で、今のうちに中国の統治下にはいる方が安全だ」ということを、言って、台湾などを脅しているわけですね。
先日は、麻生氏が「台湾問題は日本の存立にかかわる」と発言したことに対して、核の映像をネット上に流して恫喝した中共ですが、日本の岸防衛大臣も負けじと、最近は小中学生向けの防衛白書まで作って、国民の国防意識を高めようとしています。
また、こうした日本の動きに呼応して、アメリカのウォールストリートジャーナル紙は、最近、「中国が台湾を支配下に置きアジアの覇権を握ることを回避するためには、日本が軍事面で存在感を高めることが必要」「アメリカ一国で台湾を守るのは難しい」と書いています。
世界の緊張感は本当に高まってきていて、その中で、アメリカが日本の軍事力強化を求めている、、というこうした緊迫した状況に今世界はあります

中共の武力侵攻への抑止力強化ために、日本の役割の大きさを、同盟国のアメリカのメディアが言っているような状況なのに
日本ではテレビをつけても、そんな情報はめったに流れてきません。コロナの感染者数の話題ばかりで、まるで「異世界」に住んでいる人達を見るような錯覚を覚えたりします。

本来、「自由主義」とは、国民一人一人が「自分の意志・判断で自分の未来を選ぶことができる社会」であるはずで、そのためには、メディアは国民の「判断材料」となる「情報」を正しく伝えることが使命になるはずです。
だから、ワクチンについても、賛成派の学者と慎重派の学者について、様々な専門家の意見をしっかりと伝えて、それらの複数の意見を見た上で、国民一人一人が、個別の状況にあわせて個人個人で判断できるようにすべきところを、先に、メディアが正解を決めて誘導している有り様です。メディアが決めた「正解」(ワクチン推進)に沿う学者しかメディアに出さないようにする、というような、こういうメディアの在り方は、やはり、民主主義を危機にさらしているようにしか見えません

特に、台湾問題については、麻生氏の言った通り、「国の存立」にかかわる事態なわけで、
それこそ、日本がアフガンのように国を追われるような状況にならないために、どうすればよいか、ということは、日本人一人ひとりが、考えなくてはいけない、国民の生命や安全に直結する問題なわけです
でも「日本が台湾を守るために何ができるか」というようなことを考えようにも、そうした「判断材料」になる情報を発信しているのは、一部ネット番組ぐらいで、そうした大切な情報を、ほとんど流さない主流メディアって、、、日本は一体・・・。と思ってしまう今日この頃です。

このような不安定な中、私たちに何ができるでしょうか。
一つは、「自分で調べて」「自分で考えること」だと思います。
しっかり勉強し将来に備えて「判断能力」を磨くことが大切だと思います。

それから、今は昔とちがって、戦争といっても、銃弾やミサイルの戦争よりも、サイバー攻撃や生物兵器(実際は、コロナもそうかもしれないが)の可能性の方が高い時代なので、ライフラインや通信が途絶えた場合の対処法を考えておく必要があると思います。

サイバー攻撃で通信網がやられると、電気やスマホなどが使えなくなります。
だから、「防災訓練」と同じですが、スマホが使えない場合、例えば、電車が途中で止まって、自宅までスマホもなくて歩いて帰らなければいけない、と、なった時のために、徒歩経路などを押さえておいたり、出かける時は、水と「紙の地図」などをもち歩くようにしたり、あるいは、有事に備えて、家族の待ち合わせ場所などをあらかじめ設定しておいたり。
それは、結局「大地震」などの災害への備えと同じなので、日ごろから「防災対策」をしっかりやっておくことが、いざという時に力になるかと思います

私も夏休み、体力が落ちた気がするので、残りの期間、がんばって運動しようと思って
います。
知力、体力、精神力。
どれも、鍛錬することによって強くなりますし、鍛錬することでみんなの未来も変わってくると思います。

この時代、日本に生まれた若者たちは、世界の宝だと私は思っています。
みんなの使命は本当に大きい。
人生の時間を無駄にしないよう、お互い、がんばって自分を磨いていきましょう。




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