積極的思考の力③

 担任は本格的に犯人探しを始めました。

まずは、筆跡を調べます。

自分の知っている生徒達で、似た筆跡の人はいないか、

生徒達から届いた年賀状や暑中見舞い、提出物などを丹念に調べました。

筆跡というのは、故意に隠そうとしても、どこかに漏れがあることがあるので、

小中学生ぐらいの段階では、案外隠しきれないことが多いです。

生徒の年賀状の一枚一枚に、目を光らせて探していたときに、

ある一枚の年賀状に目が止まりました。

犯人と同じ、白地の年賀ハガキに、筆ペンで、

挨拶が書かれていました。

明けましておめでとうございます。

昨年は大変お世話になりました

今年もよろしくお願い致します。

月並みな文章ですが、丁寧な筆跡です

葉書を裏返して

宛名を見てみると、A子の名前が書かれています。

郵便局の印鑑を確認してみたところ、確かにA子が住んでいた地域から出されています。

しかし、何かが気になりました。

ふと葉書の下の方を見やると、年賀状の抽選番号が目に付きました

そして、その番号を見た瞬間、

戦律が走ります。

そう、犯人が出してきた年賀状の番号と、ほとんど（下二桁を除いて）同じだったのです。

してやられた、、。

担任はショックを受けました。

今までの、いじめ事件の全ては、まさかA子の自作自演だったのだろうか。

それとも、母親と共犯なのだろうか。

学校としては、黙っているわけにはいきませんでした。

中３になる直前の冬、

A子は私立中学を中退することとなり、そのまま都内の公立中学校に転校しました。

そして、その後、新しく受け直した私立高校で

私はA子と出会うことになりました。

続く

※※※

お知らせ

実は、引越作業中にパソコンが故障してしまいました。

今、ブログのアップがやりにくい状況です。

今回は、スマホで書いていますが、スマホで文を書くのは時間を食うため、

パソコンが直るまで、少しブログをお休みさせてもらいたいと思います。

ごめんなさい。

パソコンが直ったらまた続きを書き始めたいと思います。

前月、時間の合間を見ながら、昔掲載していた「つれづれに」を訂正、補足を加え、書き直しました。

その中の「つれづれに④」は、最も閲覧回数が多かったのものなので、

今回、加筆、補足して

再度掲載することにしました。

興味のある方はどうぞ。

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古文の助詞のアップは、パソコンが直るまでしばらくお待ちください。（私のパソコンは、パソコン修理と中古販売をして小銭稼ぎをしている息子から1万円で買ったものなのですが、安いだけあって、何しろよく壊れるのです(笑)　10万円出して新品買うのをケチって、息子から1万で買ったものの、私はIT機器に弱いため、壊れた時は、息子が修理に来てくれるまで、パソコンが使えない、、申し訳ない。気長にお待ちください）