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重要文㉓ 副助詞 

 重要文㉓  副助詞 問題 https://drive.google.com/file/d/17FuZ7h0IGMRVGeu5V7RFNR96KfUPDyyT/view?usp=sharing 解答 https://drive.google.com/file/d/1xF4820TksZCqZLiEEAj3Uvou5svLeTBl/view?usp=sharing ※「だに」について 「だに」は ➀類推(「さえ」と訳す) ➁限定(「せめて~だけでも」と訳す) の二つがありますが 「だに」の訳(さえ)と「さへ」の訳(までも)を  ごっちゃにしないようにしてください。 古典では「さへ」は「さえ」と訳さず 「までも」と訳します。 「さえ」の訳と「までも」の訳は 意味が異なるんですね。 「さえ」と訳すとき、それは基本的に「類推」の意味になります。 「類推」というのは何か同じ「 類 」のものを「 推 測」することです たとえば、「ここは真っ暗で、蛍の光 さえ 見えない(蛍の光だに見えず)」と言った場合、 蛍の光のような「小さな明かり」「ささやかな光」をあげることで 人間の松明のような もっと「重たい明かり」を類推していますよね。 このように 少し軽いものをもちだすことで、「もっと重たい何か」を 類推 させるわけです。これが「さえ」です。したがって、「 さえ」の後には 案に「ましてや~」という意味がこめられている わけですね。 ここでは「 ましてや (松明のような)明かりは見えない」という 意味がこめられているわけです これに対して「までも」の訳というのは 添加の意味 になります 古文で「蛍の光 さへ 見ゆ」といった場合 現代語では「蛍の光 までも 見える」と訳しますから 例えば「月あかりに加えて」「星の輝きにくわえて」とか、 そんな風に すでに他の何かが見えている情景に「蛍の光」が さらに「加わる」 ということを言っているわけです。 もう一度復習しておきましょう ★ 副助詞「だに」「すら」「さへ」の覚え方 3つまとめて(3段階で)覚えよう ➀ 「だに」「すら」 は  「さえ」と訳す ➁ 「さへ」 は 「さえ」と訳さず 「までも」と訳す ➂ 「だに」 には  「さえ」(類推)の意味の他に 「せめて~だけでも」(限定)の意味もある 。      

夜明け前が一番暗い(アメリカ内戦危機についての動画を追加)

~深田萌絵氏動画~ アメリカ内戦と朝鮮半島有事が近いことについて述べられています(1月25日) https://www.youtube.com/live/KIFR_T9oEw4?feature=shared ~伊藤貫氏による2023年総括動画~ アメリカ一極覇権の終焉について述べられています https://youtu.be/LOSWGf3my9w?feature=shared 〜私に勉強の大切さを教えてくれた初めての教師〜 昔、いくつかのクラスでお話したことがありますが、私の中学校の時の国語の先生は子供時代を 中国で過ごしました。 戦争で日本に戻れなくなり、国交正常化の時に日本に帰国し、そして 国語の教師になった人でした。 毛沢東政権下(共産主義の統制経済)の食糧難を経験したその先生は 「飢餓というものが、どれほど人間らしい感情(人間としての愛情や義を求める心、家族で助け合う心など)を失わせるか」ということを、よく私たちに語って聞かせてくれました。 同時に 勉強し続けることの大切さを教えてくれた先生でもありました。 学校に行けなくなっても、毎日辞書を読み続け 国語辞典を丸暗記していたため、 小学校の途中からほとんど学校に行けなかったにもかかわらず 日本に帰国後は 国語の教師になることができました。 ~有徳だからこそ苦悩したリンカーン~ 読者の中には、優秀な人達がたくさんいるので 将来日本で指導的な立場につくような人も出てくるかもしれません。 でも、高い地位にあがるということは、それだけ責任が重たくなり、悩みも深くなります。 例えば、世界史上で、多くの人が偉人と認めるようなリンカーンであっても 南北戦争中は 夜中に 床を爪で引っ掻き、血をにじませながらうめいていたと言われます 声を殺すことができず、 使用人が リンカーンのうめいている姿を見つけてしまったことが 書物に残されています。 自分の家族を戦争で失うことも苦しいけれど リンカーンのような有徳なリーダーであるならば 未来ある有能な自国の若者の命を戦争で失わせたことは その国の元首にとっては苦悩の極致だったのでしょう。 リンカーンは南北戦争後の演説で 「神は南部の味方でも北部の味方でもなかった。この戦争は奴隷制を持ったこの国自体に対する神の罰であった(=南部の人のみが悪いのではなく、全ての国民が耐えなければならな...

グローバリズム問題を考察する上でのヒント

 〜共通テスト〜 新しい年が始まりました。 昨年後半は 諸事情により更新できないままに なってしまい、ごめんなさい。 共通テストが無事に終わりました。 台湾総統選とも重なっていたので サイバー攻撃による通信障害や 地震や大雪など、不安でしたが 大きな事故もなく、 試験が終わり、ひとまずほっとしています。 ~グローバリズム問題を考察する上でのヒント~ 施光恒氏の論考(産経新聞) https://www.sankei.com/article/20220425-GUVNSPWRJRLO3LODWLKAS7ZW2I/ 2020年頃から、トランプなどの反グローバリズム思想について注目するようになり 反グローバリズムのトランプやプーチンの考えについて、 このブログで たびたび取り上げてきました。 ただ、昨年一年は、自分を取り巻く環境が目まぐるしく変わり 内省的な時間が必要であったため、 ブログから少し離れて過ごさせてもらいました。 私のこれまでのブログでは 論文対策となるような文章をきちんと書けなかったような気がしていて  ずっと申し訳なく思っていたのですが、 最近、私のブログのテーマの一つでもあったこのグローバリズム問題について とても良い視点の記事を見つけたので 今回こちらに掲載させていただきました。 8ヶ月前の記事になりますが、 施氏の論考は、論文試験対策としても 参考になるのではないか、と思います。 ぜひ読んでみてください。 産経新聞の論説です 〜マスメディアの偏りにショックを受けた3年間〜  1年ほど前になりますが、前任校で 「新聞記事についての論評する」という授業をやったことがあります。そして、その時に感じたのは、マスメディアのあまりの「偏り」です。 一例としてあげるならば、グローバル問題としての気候変動政策についての記事を取り上げている生徒が結構いたので、原発問題やエネルギー問題について扱う記事を 朝日から産経までつぶさに(社説を)確認してみました。すると、どれを読んでも、政府の再エネ推進政策を後押しするような抽象的な記事ばかりでした。日本政府が脱炭素政策のために実施した具体的な取り組みとしてFIT制度がありますが、このFIT政策の問題点(再エネ賦課金というステルス増税で国民に負担を強いていること)について指摘する社説が何一つみつからなかったのです。  2...