重要文㉓ 副助詞
重要文㉓
副助詞 問題
https://drive.google.com/file/d/17FuZ7h0IGMRVGeu5V7RFNR96KfUPDyyT/view?usp=sharing
解答
https://drive.google.com/file/d/1xF4820TksZCqZLiEEAj3Uvou5svLeTBl/view?usp=sharing
※「だに」について
「だに」は ➀類推(「さえ」と訳す) ➁限定(「せめて~だけでも」と訳す)
の二つがありますが
「だに」の訳(さえ)と「さへ」の訳(までも)を ごっちゃにしないようにしてください。
古典では「さへ」は「さえ」と訳さず 「までも」と訳します。
「さえ」の訳と「までも」の訳は 意味が異なるんですね。
「さえ」と訳すとき、それは基本的に「類推」の意味になります。
「類推」というのは何か同じ「類」のものを「推測」することです
たとえば、「ここは真っ暗で、蛍の光さえ見えない(蛍の光だに見えず)」と言った場合、
蛍の光のような「小さな明かり」「ささやかな光」をあげることで
人間の松明のような もっと「重たい明かり」を類推していますよね。
このように 少し軽いものをもちだすことで、「もっと重たい何か」を類推
させるわけです。これが「さえ」です。したがって、「さえ」の後には
案に「ましてや~」という意味がこめられているわけですね。
ここでは「ましてや(松明のような)明かりは見えない」という
意味がこめられているわけです
これに対して「までも」の訳というのは添加の意味になります
古文で「蛍の光さへ見ゆ」といった場合
現代語では「蛍の光までも見える」と訳しますから
例えば「月あかりに加えて」「星の輝きにくわえて」とか、
そんな風に すでに他の何かが見えている情景に「蛍の光」がさらに「加わる」
ということを言っているわけです。
もう一度復習しておきましょう
★ 副助詞「だに」「すら」「さへ」の覚え方 3つまとめて(3段階で)覚えよう
➀「だに」「すら」は 「さえ」と訳す
➁「さへ」は 「さえ」と訳さず 「までも」と訳す
➂「だに」には
「さえ」(類推)の意味の他に
「せめて~だけでも」(限定)の意味もある。