助動詞接続覚え歌

 

助動詞を覚える時に大切なことは、

①接続 ②活用 ③意味  

 の3つです。

活用表を覚えたり、意味を覚えるのは、動詞など用言でもやってきたので、わかると思うのですが、わすれがちなのが「接続」です。

例えば「ず」の上は必ず未然形になる、とか、「けり」の上は必ず連用形になる、とか、助動詞は、全て、上にくる活用形が決まっています。これを「接続」といいます。(例えば、「けり」は連用形接続なので、「笑ふ」+「けり」=「笑ひけり」のように、連用形(笑ひ)に接続する、というわけです。)

助動詞の接続は全て覚えなければなりません。これは漢文の書き下し文を作れるようになるためにも大切です。

例えば「王使人学」の書き下し文を作るためには、助動詞「使(=しむ)」の接続がわからないと、書き下すことができません。「学ぶ」+「使む(しむ)」が、「学びしむ」?になるのか、はたまた「学ばしむ」?なのかわからないと困りますね。「しむ」の接続が「未然形」であることを知っていれば、「学ばしむ」が正しいことがわかります。(この書き下し文は「王人をして学ばしむ」になります)

したがって、助動詞で見逃しがちな「接続」は、実はとてもとても大切です。

なので、高校にあがる前に、先に「接続」だけまとめて覚えておくといいと思います。

今日は、簡単に覚えるために作った「助動詞接続覚え歌」を紹介します。

「もしもし亀よ亀さんよ」に合わせて、歌って覚えましょう。


注意点

※この歌に出てくる助動詞「なり」は伝聞推定の意味、「たり」は完了存続。

これ以外に、断定の意味を表す「なり」「たり」があるが、断定「たり」「なり」は特殊なので、覚え歌には入っていない。

 

 ※ラ変動詞およびラ変型の活用に接続する場合は、終止形接続の助動詞であっても、連体形に接続する。

  例:「あり」+「べし」

 ×「ありべし」(あり:終止形)

   「あるべし」(ある:連体形)

 例:美しかるべし

        (美しかる:「美し」の連体形)

 

※この歌に出ていない助動詞は、断定「なり」「たり」の他、「り」という助動詞がある。「り」も、特殊な助動詞で、動詞の活用の種類によって接続が異なる。

 サ変動詞につく場合は未然形に接続し、四段活用に就く場合は已然形に接続する。

 例:「す」+「り」 り 

   (せ:サ変動詞「す」の未然形

   「笑ふ」+「り」笑へり 

  (笑へ:四段動詞「笑ふ」の已然形

 難しそうに感じるが、要するに助動詞「り」の上は必ず「エ音」になる覚えておけばよい。(「已然形」は、基本的に「エ音」になる)

 助動詞「り」は、入試頻出なので、助動詞「り」が「エ音」につくということは、覚えておこう

 

助動詞「り」の接続の覚え方は

 「りかちゃんさみしい」

」は、「んりょう」の助動詞で、然形と、然形につく

→りかサ未四已→りか(ちゃん)さみしい

★「ごとし」は「風のごとし」「飛ぶがごとし」のように 「~のごとし」「~がごとし」という形になる。

 

 





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