ウクライナ東部独立
昨年10月にウクライナ軍がミンスク合意を破り、トルコ製の軍用ドローンで、親露派の多いドンバスへの攻撃を行ったことで、ロシアが国境に軍を配備し、緊張が高まっていましたが、
先日、再び、ウクライナ軍による攻撃が始まり、私も篠原常一郎氏の呼びかけ(You Tubeによる緊急配信)に応じて、日本の外務省宛にメールを送りました。
メールでは、(安倍さんの時と同じように)、岸田政権にもウクライナ政府に対して「ミンスク合意を守るように(攻撃をやめるように)」促して欲しい旨、意見箱に提出しました。
篠原氏の求めに応じた人は私以外にもたくさんいたとは思いますが、
その声は残念ながら、岸田政権には、届きませんでした。
とうとう、ドンバスの2州(ドネツク州、ルハンスク州)がウクライナ政府からの分離独立を求めて、ロシアのプーチンに助けを求めました。
この要請を、ロシアの議会がうけとり、プーチンは、ウクライナ東部2州の独立を承認することを決定しましたが、この決定を求めたのは、ロシア議会の中の野党勢力(ロシア連邦共産党)の目論見が大きいと見られます。
ロシア連邦共産党は、習近平とつながっているので、習近平は、米露を分断しプーチンを国際的に孤立させ、ロシアに親中政権を作りたいと考えているのではないかと、思われます。
プーチンが国内の議会の決議に従い、ロシアの意向で勝手に東部独立を認めたことは、国際法や、(ウクライナの国内法の改正によって地方自治を進めるはずの)ミンスク議定書に 違反します。
ミンスク議定書はウクライナが先に破りましたが、親米メディアはそのことには触れずに、ロシアのみを悪者にしたがるとおもわれるので、メディアは、国際法に違反しミンスク議定書を破ったロシアに対して、制裁を加えるべきだと、いう方向で、日本の言論を誘導するでしょう。
プーチンにとっては、議会に逆らうことはできませんから、これは、苦渋の選択だったのでしょうが、国際的にはロシアは孤立してしまうことになります。
これで、おそらくロシアは米欧からの経済制裁を受け、場合によっては、これを機に、プーチンは失墜し、ロシアの共産党勢力(ロシア連邦共産党)の力が盛り返して、ロシアは再びマルクス主義、共産主義に戻っていく可能性もあります。
次の大統領が誰になるかはわかりませんが、ロシア連邦共産党(スターリンに憧れる人々)に思想的に近い大統領が政権をとった場合は、ロシアの脅威は、日本にとって格段に増すことになると思います。
ロシアからドイツに引かれている天然ガスのパイプラインが止まれば、EUにも痛手ですので、EUを弱らせたい習近平にとっても、これは嬉しい動きでしょう。
核保有国の露北中に囲まれる日本にとって、最悪のシナリオに、進んでいます